【自作PC】Oculus Quest2 を買ったので、VR Ready のPCを組んでみた話
突然ですが、PCを自作したのでどのようにパーツを選んだかについて書きました。
なぜ私がPCを自作しようと思った理由は、最近Oculus Quest2を購入したことにあります。
さて、Quest2といえば、Facebookに紐付けることが必須であり、さらには、紐付けるといきなりBANされるなどの問題もあり、いろいろ言われていましたが、ハードとしてはなかなか素晴らしいものだと私は思っています。スタンドアロン型であり、PCなしでVRが楽しめるというのは大きな魅力ですよね。さらには、前世代から大きく性能が上がっていて、かつ安いということで、いつの間にか購入していました。
Quest2買おうか迷ってる
— Ritsu (@0001kuri) 2020年10月15日
結局quest2買った!
— Ritsu (@0001kuri) 2020年10月19日
初VRだから楽しみ pic.twitter.com/0pAFuPoXoq
ちなみに私は、このQuest2がVR初体験だったんですが、とても感動しました。もっと具体的な感想はないのかと思われそうですが、これは実際に体験してみるべきだと思います。斯く言う私も、VRについては、多少興味はあったものの、VR二年がきたら起こしてくれ、くらいにしか思っていませんでした。Quest2を買ったのは衝動買いのようなものでしたが、買ってよかったと思っています。(Quest2のステマみたいになってしまった)
しかし、人間の欲望とは果てないもので、もっといろいろなゲームで遊びたい!、もっと快適に遊びたい!と思うわけです。前置きが思っていたより長くなってきましたが、そういうわけで自作PCをしようと思ったのです。
・パーツ一覧と金額
CPU | Ryzen 3600 | 26664 |
GPU | ZOTAC RTX 3070 OC | 77880 |
マザボ | TUF GAMING B550-PLUS | 14432 |
メモリ | Crucial 16GB | 7458 |
ストレージ | Samsung 970 EVO 500GB | 7180 |
電源 | NeoEco 700 Gold | 9973 |
OS | Windows 10 | 17898 |
ケース | NZXT 510 | 8778 |
合計 | 170263 |
(単位:円)
予算を15万円としていたはずなのに、17万円になってました。どうして...
・それぞれのパーツについて
1. CPU
中身
CPUはRyzen 5 3600 を選びました。なぜ、Zen3が出たのに今更3600かというと、単純に5600Xは高いうえに、売っていなかったから。5600無印が出るまで待とうかとも思いましたが、いつ出るのか分からないものを待つのは不毛なのでやめました。(待てなかっただけ)そのうち価格が安くなってきたら乗せ換えようと思っています。
また、迷ったのは、Intel のCore i5 10400f ですね。10400fは、18000円ほどでありながら、26000円する3600に近い性能なので、こちらも選択肢にありましたが、やはり性能で考えれば、Ryzen 5 3600 のほうが上だろうということでこちらを選びました。単純にRyzenを使ってみたかったというのもあります。
CPUクーラーは、とりあえず、(冷えないと噂の)付属品を使いました。使ってみた感想としては、まあうるさいが、耐えられないほどでもないといった感じです。
2.GPU
そもそもの目的として、VRを動かしたいということを挙げましたが、そこで、最も重要なのがこのGPUです。Quest2の解像度は、片目1,832×1,920 と両目を合わせると4K (UHD)相当の描画が必要となります。また、Quest2のリフレッシュレートは72Hz、さらに将来的には90Hzに対応するということです。VRにおいては、常にリフレッシュレートを上限で保っていないと、VR酔いが発生すると言われています。もちろんVR酔いの原因はそれだけではないですが、快適にプレイしようと思うとそれなりのGPU性能が必要となります。(推奨スペックはGTX 1060 6GB以上 Oculus Linkの互換性)
そういうわけで、GPUは、Zotac のRTX 3070 OCモデルです。もともとは、RTX 3060ti を購入する予定だったのですが、これも同様に価格の高騰と品薄という理由で 3070にしました。ちなみに予算オーバーした主な要因がこれです。
しかし、このRTX 3070 は、前世代の最上位であるRTX 2080tiと同等でありながら、7万円台という価格と、とてもコスパに優れているということで、これは買うしかないなと思った次第です。しかし、残念ながら、現在(2021/03)は3070もかなり値上がり&品薄となっていますね。
余談ですが、このコスパが良いという言葉は甘言であると思っています。特に自作PCにおいては、コスパという言葉をよく見かけますが、実際に重要なのはそれが自分の用途に見合ったスペックであるかということだと思うので、コスパが良いからといって万人におすすめするのは、違うかなと思います。
つまり、何が言いたいのかというと、このブログでもコスパが良いとか使いますが、その甘言に惑わされて、無駄に高いものを買わないように気を付けてということです。(自戒)
3.マザーボード
マザーボードはTUF GAMING B550-PLUS です。ここで、悩んだのがB450とB550のどちらを選ぶかということです。B450は型落ちなのですが、その分かなり安いということで、B550でのPCIe 4.0が必要なければ、B450で良かったのですが、将来的にZen3に乗せ換えることを考えてB550にしました。
TUF GAMING の売りは、やはり名前のとおり高耐久ということなのでしょう。また、このマザボの特長として、2.5GbE LANポートがあるということでしょうか。しかし、nuro光などを除いて、基本的にどのプロバイダも、1Gbpsが上限なので、インターネットへの接続においては、私にとってはメリットはないですね。一方で、NASとの通信など、家庭内ネットワークにおいては、2.5GbEのネットワークを構築すれば、その性能を最大限に発揮できそうです。
欠点は、フロントUSB 3.2 Gen2 のヘッダがないこと、それからWifiがついていないことですね。とはいえ、この価格帯では相応のものなので、ここは妥協といったところです。
4.メモリ
メモリはCrucial のW4U3200CM-8GR 二枚で16GBです。AMDにおいては、CPUの内部のデータ転送を行うInfinity Fabricの周波数が、メモリクロックと連動する仕様なので、メモリの速度というのは割と重要なのです。しかし、オーバークロックしても、1:1(Infinity Fabric:メモリクロック)で動くのは、3733MHzということなので(それ以降は1:2)、それなら定格の3200MHzでもいいかなという考えで、このメモリを選びました。
特に光らせたいとかそういうこともないので、ヒートシンク等はついていません。というか、メモリにヒートシンクって必要なのでしょうか。あまり発熱しないと思いますが、あくまで飾りということなのですかね。
ちなみにこのメモリと同じようなもので、W4U3200CM-8G(末尾のRがない)というものがあります。そこで、何が違うのかなと思い、製品ページを調べてみると、画像から 8Gの方は、メモリチップが片面8枚実装、8GRの方は片面4枚実装だろうということが分かりました。
https://www.cfd.co.jp/product/memory/desk-ddr4/w4u3200cm-8g/
https://www.cfd.co.jp/product/memory/desk-ddr4/ddr4-3200cm-r_series_udimm_x2/
しかし、私の買ったメモリを見てみると8GRの方にもかかわらず、明らかに片面8枚実装ですね。なぜ...? ということで結局違いは分かりませんでした。
割と気になるので知っている人がいたら教えてください。
5.ストレージ
ストレージはSamsung 970 EVO 500GBです。なぜB550を選んだのにPCIe 4.0 対応のNVMeにしないのかと自問自答していたのですが、私としては、安くなってきたとはいえ、まだ少し高いかなと思い、妥協しました。
また、Amazonのセールで少し安くなってというのもこれを購入した理由の一つです。(というかほとんどこれ)
6.電源
電源は、NeoEco 700 Goldです。電源といってもどれが良いのかよく分からなかったので、評判がよく、そこそこ安いこの電源にしました。安直。
7.OS
OSは、無難に?Windows 10。OSはPCを買えば大抵初めから入っているので、その価格はあまり気にならないけど、それ単体で買うと地味に高いなと思いました。
ちなみにWindows 10 には、パーツと紐付けて購入するDPS版というものがあり、それにすると少し安くなります。ただ、パーツと紐付けているため、そのパーツを交換したり、故障してしまったらライセンスが通らなくなってしまうので、今回は通常版を購入しました。
8.ケース
ケースはNZXT のH510です。このケースの白いバージョンを使っている人は多いと思いますが、黒はあまり見かけない印象です。私としては、シンプルなデザインであり、すべて真っ黒という点が気に入っています。
ちなみに、値段の割にフロントにはUSB 3.2 Gen2 がついているのですが、前述のとおり、マザーボード側にその端子がないため使えません。ケースとマザーボードを選ぶときはこの辺りも注意しましょう。
9.まとめ
組み立ては割愛しますが、特に問題もなく起動しました。昼過ぎから作り始め、完成したときは夜になっていました。自作PCは初めてだったのですが、パソコンって意外と重くて日頃運動しない私にとっては、重労働でした。
しかし、やはり、自作PCにおいて、どのようなパーツを選ぶか、どのような構成にするかと考えているのはとても楽しいですね。特に問題もなくVRも遊べているので、満足です。